多面検査 | 約6分
多面検査とは?上面・側面・底面を検査する方法
多面検査の基本、複数カメラ構成の考え方、死角を抑える設計ポイントを整理します。
多面検査とは
多面検査とは、ワークの上面、側面、底面など複数の方向を撮像し、単一方向だけでは確認しにくい外観不良を見つけるための検査方法です。小型部品や立体形状のワークでは、正面から見える範囲だけで品質を判断することが難しいため、多面からの確認が必要になります。
上面には問題がなくても、側面に打痕やバリが残っていたり、底面側に欠けや加工不良が出ていたりすることがあります。こうした死角を減らすために、複数のカメラ、ミラー、回転機構などを組み合わせて検査範囲を広げます。
複数カメラで検査する方式
多面検査でよく使われるのが、複数台のカメラを配置してそれぞれの面を撮像する方式です。上面用、側面用、底面用のように役割を分けることで、各面に適した照明やレンズを選びやすくなります。
一方で、カメラ台数が増えるほど、設置スペース、同期、キャリブレーション、画像処理の管理が重要になります。単にカメラを増やすのではなく、どの面にどの検査項目があるのかを先に整理することが大切です。
上面・側面・底面を見るときの注意点
上面は比較的撮像しやすい一方で、側面や底面はワークの保持方法や搬送姿勢の影響を受けやすくなります。治具で隠れる部分、搬送中にぶれる部分、照明が届きにくい部分は、検査前に確認しておきたいポイントです。
底面検査では、ワークを反転させる、透明な搬送面を使う、下側にカメラを配置するなどの方法が考えられます。ただし、どの方式にも制約があるため、ワーク形状と現場条件を見ながら決める必要があります。
AIと従来画像処理の組み合わせ
多面検査では、すべてをAIに任せるよりも、従来画像処理とAIを役割分担する方が現実的な場合があります。寸法や位置ずれのようにルール化しやすい項目は従来画像処理、表面のばらつきや傷の見え方が複雑な項目はAI、という考え方です。
重要なのは、AIを導入する前に撮像条件を安定させることです。照明やピント、ワーク姿勢がばらついたままだと、AIモデルの評価も不安定になりやすく、現場での運用が難しくなります。
導入前に確認したいこと
多面検査を検討するときは、検査したい面、欠陥の種類、許容できるタクト、既存設備との接続方法を整理しておくと検討が進みやすくなります。図面だけでなく、実際の良品、不良品、判断に迷うワークがあると評価しやすくなります。
ヒトミビジョンでは、多面外観検査装置の構成だけでなく、ワーク評価や撮像条件の確認から相談できます。まだ装置仕様が固まっていない段階でも、検査可能性を整理するところから始められます。
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