カメラ | 約5分
ローリングシャッターとグローバルシャッターの違い
搬送中撮像や高速撮像に関わるセンサ方式の違いを、検査用途の観点で整理します。
シャッター方式とは
産業用カメラを選ぶときに出てくる言葉の一つが、ローリングシャッターとグローバルシャッターです。どちらも画像を取得する方式ですが、動いているワークを撮像する場合には結果に違いが出ることがあります。
外観検査では、ワークが止まっている状態で撮像するのか、搬送中に撮像するのかによって、選ぶべきカメラが変わります。シャッター方式は、その判断材料の一つです。
ローリングシャッターの特徴
ローリングシャッターは、画像を行ごとに順番に読み出す方式です。静止物を撮る場合は問題になりにくいこともありますが、ワークやカメラが動いている場合、形が歪んで写ることがあります。
コストやカメラ仕様の面で候補になることはありますが、搬送中撮像や高速移動する対象では、歪みが検査結果に影響しないか確認する必要があります。
グローバルシャッターの特徴
グローバルシャッターは、画素全体を同じタイミングで露光しやすい方式です。動いているワークでも形状の歪みを抑えやすいため、搬送中撮像や位置ずれを抑えたい検査で検討されます。
ただし、グローバルシャッターであれば常に十分というわけではありません。露光時間、照明の明るさ、レンズ、ワーク速度、トリガー制御なども合わせて設計する必要があります。
検査用途での選び方
静止状態で撮像できる装置なら、シャッター方式よりも解像度、画角、レンズ、照明の方が重要になる場合があります。一方で、搬送を止められない工程や高速で流れるワークでは、グローバルシャッターを優先して検討することがあります。
寸法検査や形状検査では、わずかな歪みが判定に影響する可能性があります。外観検査でも、傷や欠けの位置を正確に見たい場合は、撮像タイミングとシャッター方式を合わせて確認します。
カメラ単体ではなくシステムで考える
カメラ選定は、カメラ単体のスペックだけで決めるものではありません。照明、レンズ、トリガー、PLC連携、画像処理ソフト、保存する画像の解像度まで含めて考える必要があります。
ヒトミビジョンでは、画像処理システム開発や既存装置改善の相談の中で、現在のカメラが検査目的に合っているか、置き換えるべきかを整理できます。
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