多面検査 | 約5分

多面検査と全周検査の違い

似た言葉として使われやすい多面検査と全周検査の違いを、対象ワークと撮像方法の観点で整理します。

多面検査と全周検査は何が違うのか

多面検査は、ワークの複数の面を確認する検査方法です。上面、側面、底面、斜め方向など、検査に必要な面を分けて撮像する考え方です。

全周検査は、円筒部品や外周部品のように、周囲を連続的に確認したい場合に使われることが多い表現です。外周に傷や欠けが出るワークでは、ある一方向だけを見るのではなく、周囲全体を確認する必要があります。

現場では意味が重なることもある

実際の検査装置では、多面検査と全周検査がはっきり分かれないこともあります。複数の側面カメラで外周を分割して見る場合は、多面検査の構成でありながら、目的としては全周検査に近くなります。

逆に、ワークを回転させて外周を撮像する方式でも、上面や底面を別カメラで確認するなら、多面検査の要素を含みます。言葉よりも、どの範囲をどの条件で確認したいのかを整理することが重要です。

複数カメラ方式の特徴

複数カメラ方式は、上面、側面、底面などを同時または順番に撮像しやすい方式です。各面に適した照明を組めるため、検査項目がはっきりしている場合に検討しやすくなります。

ただし、カメラ台数が増えることで、装置スペースや調整作業も増えます。どの面を本当に検査する必要があるのか、どこまでを自動化するのかを先に決めると、過剰な構成を避けやすくなります。

回転方式やロボット方式の特徴

外周を連続的に見たい場合は、ワークを回転させる方式や、ロボットでカメラを移動させる方式も候補になります。固定カメラでは見にくい曲面や裏面を確認したいときに検討されます。

一方で、回転やロボット動作を入れると、タクト、保持、位置再現性、安全面の設計が重要になります。全周を見たいからといって、必ず回転機構が最適とは限りません。

選定時の考え方

方式を選ぶときは、検査したい範囲、欠陥の種類、ワークの姿勢、現場のタクト、既存設備との接続を一緒に確認します。撮像方式だけでなく、ワークの供給や排出まで含めて考える必要があります。

ヒトミビジョンでは、多面外観検査装置、ロボットAI外観検査、既存設備の改造など複数の選択肢を前提に、現場に合う構成を検討します。

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